メリットとデメリットを知る

 転職回数が多くても、それがメリットになる場合とデメリットになる場合とがあります。デメリットにしかならない場合とは、それぞれが無関係な業種を選ぶ場合です。
 例え収入が多いとしても、それぞれに独自のスキルを求められるような仕事では、キャリアを積むことができません。また、仕事内容にかかわらずその経験が生かされないような働き方をしていても、転職の回数を増やすだけ不利になります。

 逆にメリットを生む転職の仕方は、スキルを積み重ねることができる形のものです。例えば看護師の仕事であれば、最初は看護師としての経験を積み、やがて看護師をマネジメントする看護師長などに携わるようになれば転職回数は生かされることになります。このようにキャリアを積むことを意識するか否かによって、回数の多さは良くも悪くもなります。
 さらに同じ業種の中で転職を繰り返す場合と、異業種で繰り返す場合とでもメリットとデメリットがあります。例えば同じ業種の中でスキルを高めるのであればいいのですが、斜陽化する業種では話は別です。ジリ貧となる中で条件のいい職場を探して転々としていても、メリットはありません。
 逆に異業種を渡り歩いても、それぞれの経験を全てプラスにしていけるのであれば大きなメリットになります。業界固有の囚われがなく、広い視野で物事を見ることができるからです。いずれにしても、業界や仕事内容に関わらず、いかに経験を生かすかを考えるのであれば転職回数は多くてもプラスにすることができます。

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